みなさんこんにちは。
シャローランドです。
さて,今日は経済のお話。
TOBって何???どうなるの???
って方も多いと思います。
まず,TOBですが・・・株式公開買付けのことで、不特定かつ多数の者に対して買付価格や期間などの公告等を通じて、その保有する株券等を売ってくれるように勧誘し、取引所外でそれらの株券等を買い付けること
なんのこっちゃって感じですね。笑
株というのは会社を運営するうえで本当に大事なものです。
自分で作った会社でも隣に住んでる方に半分以上,あげた瞬間会社の経営権はその方に取られてしまいます。
今回,コロワイドが取得した株式は合計47%といわれています。
ギリギリセーフですね。。。でも,株式を多く取得すれば,役員を送り込めたり,取締役会で意見を言えるようになるなど,株式を多く持っているものの意見が反映されていきます。
さて,コロワイドはどんな会社でしょうか。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司などを運営する総合外食チェーンです。
同じ外食なら全然よかったじゃん。投資ファンドだったら切り刻まれて売り飛ばされるもの!!!・・・とはならないのが,今回のTOBの背景です。
そもそもTOBというのは敵対的買収です。言葉通り,大戸屋は経営にコロワイドに経営にかかわられるのが嫌なのです。なぜなんでしょう。簡単に言うと次のとおりなのです。
大戸屋・・・ちきんかあさん煮定食をはじめとする店舗での手作りを売りとしている。売上は下がっているが,他のチェーンにはない手作りへのこだわり
コロワイド・・・工場で大量生産し,お店では封を開けて解凍などを行うだけ。
だいぶ料理への思い入れが違いますよね。
ここまで作り方が違う会社がともにやろうとなると必ず意見がぶつかります。
現段階ではコロワイドの方が圧倒的に売り上げが高く,リーディングカンパニーということは間違いありません。
ですが,お金を稼いでいる企業がすべて偉いのでしょうか。
もちろん,株主は株価=企業の利益向上ですので,よりコストを減らし,より売り上げをあげてくれる経営者を欲しています。
そういう意味では大戸屋の今のやり方では効率が悪いと思っている株主もいるかもしれません。
一方で,こういう会社の方針を応援したい!といった株主がいるのも事実。うさぎより亀じゃないですが,長い目でみればこういう調理方法が確立した大戸屋の方がファンを離さないのではないかといった考えがある方もいると思います。
とは言っても,例えば千人の株主が手作りがいいんだ!と叫んでもコロワイドが嫌だ!って言ったら手作りはなくなってしまいます。
株というのは民主主義ではあるものの,一人1票の選挙ではなく,1人100万票を持てるシステムなのです。
今後,大戸屋も変わっていくでしょう。でも,悪いことばかりを想像してはいけません。
工場で作ったものが手作りに勝る時代が来るかもしれません。これからの行く末をシャローランドも見守っていたいと思います。
ちなみにシャローランドは手作り派です。笑
おにぎりが分かりやすい例だと思うんですが,コンビニの高級おにぎりより母が握ってくれた握り飯の方が1000倍もおいしいですからね。